2024.08.01

さくらだより

8月のイベントグループホームさくらでの夏の風物詩:花火鑑賞イベント

打ち上げ花火を見よう!

夏の終わりを告げる、鮮やかな花火の音と光。それは、長い日照時間とともに過ぎ去っていく夏の一瞬を切り取る、私たちの心を打つ風物詩のひとつです。今年も、グループホームさくらでは、利用者の皆さんとスタッフが一堂に会し、この特別な夜を共に楽しむことができました。ここでは、花火を単なる「見る」という体験にとどまらず、一緒に過ごす時間、共有する笑顔、そして心のつながりを大切にしたひとときが広がっています。

花火鑑賞前のワクワクした準備の時間

毎年、8月の終わりになると、グループホームさくらでは花火鑑賞のための準備が始まります。施設内に漂う夏の風を感じながら、スタッフと利用者さんたちが一緒にイベントの準備を進めていきます。日が暮れかける前から、テラスや窓の外に向けて椅子を並べ、花火がきれいに見えるスポットを確保します。

「今年も花火を一緒に見ようね!」とスタッフが声をかけると、普段は静かな施設内が一気に賑やかになります。利用者の皆さんも「楽しみだね!」と自然に笑顔がこぼれ、ワクワクした気持ちがどんどん膨らんでいきます。施設内の一角には、涼しげな風鈴や和風の飾りつけが施され、花火鑑賞のムードを一層高めてくれます。

おやつの時間も特別に!

花火鑑賞の前には、少しの時間を使っておやつの準備も行われます。今年も、利用者さんにとって楽しみな時間の一つがやってきました。冷たいお茶とともに、夏の風物詩であるスイカや、花火をイメージした色鮮やかなゼリーが登場します。「これ、おいしいね」「もう少し食べたいな」と、みなさんの楽しげな声が響きます。おやつを食べながら、花火のことを話し合うのも、この日ならではの特別なひとときです。

花火が上がる前から、普段より少し賑やかな時間を過ごすことができ、皆さんの表情もいつも以上に明るくなっていました。こうして準備が整い、空が暗くなり始めると、いよいよ花火が待ち遠しくなります。

花火が上がる瞬間の感動と笑顔

そして、いよいよ花火が打ち上げられる時間がやってきました。遠くから響く花火の音に、施設内にいた全員が一斉に耳を澄ませ、心が躍る瞬間です。利用者の皆さんも、さまざまな形の椅子に腰掛けて、窓を開け、空を見上げます。

最初の花火が大きく打ち上がると、誰もが「わぁ!」と歓声をあげ、その瞬間の感動が一気に広がります。色とりどりの光が夜空を埋め尽くし、思わず「きれいだね!」と声をそろえる皆さん。普段は静かに過ごすことが多い利用者さんたちも、この日の花火には特別な思いを込めて見つめているようでした。

「見て!あの金色の花火、すごく大きいよ!」「あの赤い花火、きれいね!」と、どんどん声が弾み、どの花火が一番素晴らしかったかをみんなで語り合います。夜空に舞い上がる花火を一緒に眺めることで、普段の生活の中ではなかなか感じられない「共有感」や「連帯感」が芽生えます。

笑顔が広がる、花火だけでない特別な瞬間

もちろん、花火鑑賞だけがこのイベントの魅力ではありません。今年の花火鑑賞では、さらに特別な出来事がありました。実は、数人の入居者さんたちが、自分たちで準備したミニ花火を持ち寄ってくれたのです。これもまた、花火を楽しむひとつの方法として、大切な思い出のひとときになりました。

屋外で花火をあげることはできませんが、安全を最優先に、小さなミニ花火を使って、みんなで手を取り合い、楽しむことができたのです。「これ、昔はよくやったよね」「懐かしいね」と、皆さんの顔に、子ども時代の思い出が浮かび上がります。これらの小さな花火は、まるで日常生活の中で小さな幸せを感じる瞬間を思い出させてくれました。

この手作り感満載のミニ花火タイムも、花火を見守る皆さんの笑顔が溢れ、温かな時間が流れていきます。施設の中でこうした交流の場が生まれることこそが、グループホームさくらならではの魅力の一つです。

花火の後のひととき:満ち足りた気持ちと次への期待

花火が終わると、皆さんはそれぞれ感想を話しながら、ゆっくりと施設内に戻ります。外の空気を吸いながら、夜風にひと息つくひとときも、みんなで過ごす時間としてかけがえのないものです。笑顔が絶えない、心が温かくなる夜でした。

その後、夕食の時間に合わせて、特製の夜食が提供され、利用者の皆さんはお腹を満たしながら、余韻に浸ります。「また来年もこの花火を一緒に見たいね」と話しながら、来年の花火鑑賞を楽しみにする声が聞こえてきました。このようなイベントを通じて、利用者さんたちの間に新たな絆が生まれること、そして、スタッフとの距離がぐっと縮まる瞬間を見ることができるのも、何より嬉しいことです。

感謝の気持ちを込めて

最後に、この花火鑑賞のイベントが実現できたことに感謝の気持ちを込めて、スタッフ一同は深くお礼を申し上げました。花火を楽しんだだけでなく、その後の会話や笑顔が何よりも素晴らしいものであり、皆さんの生活において、ほんの少しでも彩りを加えることができたなら、それが一番の喜びです。

グループホームさくらでは、今後も利用者さんが楽しめるイベントを大切にし、温かなコミュニケーションを大事にしていきたいと思っています。そして来年、またこの素晴らしい夜を一緒に迎えられることを心から楽しみにしています。

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